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障子の張り替え
by MASTER
秋は空気が乾いて晴れの日が続くので糊が早く乾き、紙がピンと張りやすく、年末の大掃除前に障子を新しくするのに向いています。和室1部屋分(障子4枚)を1日で張り替える手順です。
内容のプレビュー
障子の張り替え
天気と段取りで半分決まる
湿度の低い晴れの日の午前中に始めるのがコツです。古い紙をはがした桟は水を含んでいます。そこで全枚数を先にまとめてはがし、最後の1枚をはがし終えるころに最初の1枚が乾き始めるように回します。外す前に、障子の下框(下の横木)の目立たない所へ鉛筆で「左1」「右2」と位置の番号を書いておくと、戻すときに溝を間違えません。
時間をかけるのは乾燥、省くのは削り作業
初めての人がいちばん失敗するのは、桟が湿ったまま糊を塗ることです。指の背で桟を触り、冷たさを感じなくなるまで待ちます(晴れなら1〜2時間)。逆に、桟に残った薄い糊や紙の繊維をヘラで削る必要はありません。木を傷めるだけなので、固く絞った雑巾で拭いてザラつきが取れれば十分です。紙は、桟の数に関係なく貼れる幅94cmの一枚貼り用ロールを選ぶと、継ぎ目の位置合わせが要らず手早く済みます。
糊は薄く、枠まわりだけ少し多め
紙を貼るのは紙じゃくり(紙の端が乗る段)のある面、つまり古い紙が貼ってあった面です。糊容器のノズルを桟に当て、桟の幅からはみ出さない細い線で塗ります。厚く塗ると、乾いた後に黄色いシミになります。紙は枠の周囲からはがれてくるので、外枠と紙じゃくりだけは少し多めにします。紙はツルツルした面が表なので、表を上にして始点をセロハンテープで2か所留めてから転がすと、斜めにずれません。
仕上がりの見分け方
- 乾いた紙を指先で軽くはじくと「ポン」と太鼓のような音がする
- 斜めから光に透かして、波打ちやしわがない
- 桟に沿って、糊のはみ出しやシミが見えない
霧吹きで張らせるのは普通紙(和紙・パルプ紙)だけです。一部の強化紙は縮まないので、パッケージの表示を確認してください。プラスチック障子紙は両面テープで貼るタイプが多く、この手順の糊は使えません。
⏱ 2時間40分★ 普通
現在
和室の障子4枚が黄ばんだり、ところどころ破れたりしたままになっている。
難関
はがした後の桟が乾き切る前に糊を塗って貼ったため、乾いてから紙が波打ち、霧吹きをしても張りが戻らなかった。
希望
4枚とも白い新しい紙がたるみなく張られ、指ではじくと張った音がする状態で元の溝に戻っている。
対応指針
- 古い紙の糊が固くて、桟から紙が取れないとき→ヘラや爪で削らず、スポンジでもう一度水を含ませて5分待ってから端を引っ張る。
- 紙を転がしている途中で、斜めにずれたりしわが入ったりしたとき→糊が乾く前の5分以内なら、テープ側からゆっくり持ち上げて始点から貼り直す。
- 余分な紙をカットしていて、カッターが紙を引っかけたとき→すぐに刃を1段折って新しくし、糊が少し落ち着くまで10分待ってから続きを切る。
準備物
材料
- • 障子紙(一枚貼り用ロール) — 1 本
- • 障子のり(容器付き) — 1 本
- • セロハンテープ — 1 巻
道具
- • 霧吹き — 1 個
- • スポンジ — 1 個
- • 雑巾 — 2 枚
- • カッター — 1 本
- • 金属定規または地ベラ — 1 本
- • ビニールシートまたは新聞紙 — 1 枚
ステップ
- 01障子を外して古い紙をはがす下框に位置番号を書いてから外し、スポンジで桟に水を含ませて5〜10分置き、上の角から桟に沿ってゆっくり引きはがす(4枚で約40分)。⏱ 40分
- 02桟の糊残りを拭いて乾かす固く絞った雑巾で桟を1本ずつ拭き(4枚で約20分)、日陰の風通しの良い場所に立てかけ、指の背で触って冷たさがなくなるまで1〜2時間置く。⏱ 20分
- 03糊を塗って障子紙を貼る紙じゃくりのある面を上にして寝かせ、桟の幅に収まる細い線で糊を塗って枠まわりは少し多めにし、紙のツルツルした面を上にして始点をテープで2か所留めてから転がし、手のひらで桟に押さえる(1枚約15分)。⏱ 1時間
- 04余分な紙をカットして霧吹きで張らせる糊が10〜15分落ち着いたら定規を紙じゃくりに当てて切り、普通紙なら30cmほど離して全体に軽く霧を吹く(ここまで4枚で約30分)。その後、日陰で約1時間置いて乾かす。⏱ 30分
- 05乾いた障子を元の溝に戻す指ではじいて張りを確かめてから、書いておいた番号どおりに上の溝から差し込み、開け閉めして引っかかりがないか確認する。⏱ 10分