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初めての手作りおせち

by MASTER
年末は食材が値上がりし台所も混み合うので、品目・作る順番・重箱の詰め方を今のうちに決めておくと大晦日に慌てません。初めての年は「手作り5品+市販品」で、12月30日の1日で作り切る計画にしておくと無理なく完成します。
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What's inside

初めての手作りおせち

品目は「手作り5品+市販品」で組む

全部を手作りにしようとすると、大晦日の夜まで終わらなくなります。初めての年は、手間のわりに家庭の味が出やすい田作り・紅白なます・栗きんとん・筑前煮・伊達巻の5品を手作りにします。黒豆・数の子・かまぼこ・昆布巻きは市販品に任せましょう。分量は4人分(6.5寸=約20cmの二段重)が基準です。2人なら半量にして、二段重の一段分と小鉢に盛ります。6人以上なら1.5倍にして三段重にし、三の重に煮しめをまとめます。予算の目安は、手作り分の材料費が4人分で約5,000〜7,000円です。市販品を足すと合計1万〜1万5,000円になります(重箱代は除く)。乾物(ごまめ・干し椎茸・くちなしの実)と栗の甘露煮、重箱は12月中旬までに買っておきます。28日を過ぎると値上がりも品薄も一気に進みます。鶏肉・根菜・卵・はんぺんは29〜30日に買います。

作る順番は「日持ち」と「コンロの空き」で決める

前の晩(29日の夜)に、干し椎茸を水200mlに浸けて冷蔵庫で戻しておくのを忘れないでください。当日に戻そうとすると、筑前煮が1時間以上遅れます。当日最初に作るのは、乾いたフライパンを使う田作りと、味がなじむまで時間のかかるなますです。次に栗きんとんを練り、鍋が空いたら筑前煮に取りかかります。筑前煮を落とし蓋で煮ている20〜25分の間に、オーブンで伊達巻を焼くのが時短のいちばんの肝です。コンロとオーブンを同時に動かせば、調理は約3時間で終わります。1日で通せない場合は2日に分けます。日持ちする田作り・なます・栗きんとんを29日に作り、筑前煮・伊達巻を30日に作ります。夫婦や家族で作るなら、一人が野菜の皮むき・切り物と洗い物を引き受けるだけで1時間近く短くなります。迷ったら手を抜いていいのは飾り切りです。逆に時間をかけたいのは栗きんとんの裏ごしと煮しめの煮詰め具合で、ここが仕上がりの差になります。

詰める前に「冷めたか」「汁気がないか」を確かめる

失敗でいちばん多いのは、温かいまま詰めて蓋をし、水滴で傷ませてしまうことです。常温で長く置くのも傷む原因になります。料理はバットに薄く広げ、下に保冷剤か氷水を当てて1時間以内に冷まします。手の甲で触って冷たいと感じたら冷蔵庫へ移し、一晩置いて31日の朝に詰めるのがいちばん安全です。煮しめは汁を切ってから入れ、なますや黒豆はカップに入れて仕切ります。詰めたあとは冷蔵庫に入れるのが基本です。入りきらないときも、筑前煮など傷みやすい品だけは冷蔵庫に残します。取り分けには清潔な取り箸を使い、3日以内に食べきります。うまくいったかどうかは次のポイントで見分けます。田作りは1本がポキッと折れる。栗きんとんは冷めてもへらですくえる柔らかさ。伊達巻は切り口に渦がはっきり出る。重箱を軽く傾けても中身が動かない。

⏱ 3h 50m★ Medium
Target
今年初めておせちを用意するのに、何を何品作り、どの順番で作って重箱にどう詰めるかがまだ決まっていない。
Obstacle
品目を欲張って大晦日の夕方まで調理が終わらず、まだ温かい煮しめや伊達巻をそのまま重箱に詰めて蓋をしてしまう。その結果、水滴で傷んだり、汁気でほかの品に色や味が移ったりする。
Expectation
手作り5品と市販品が二段の重箱にすき間なく収まり、元日の朝は冷蔵庫から出して蓋を開けるだけになっている。
Response Rules
  • 栗きんとんが冷めたら固くなり、へらですくえなくなったとき
    →
    栗の甘露煮のシロップを大さじ1ずつ足し、弱火で練り直して、少し柔らかいくらいで火を止めます。
  • 伊達巻を巻いたら表面が割れてしまったとき
    →
    焼き色の面を外側にしたまま鬼すだれできつく巻き直し、輪ゴムで留めて完全に冷めるまで置きます。そうすれば形は戻るので、割れた面は詰めるときに下に向けます。
  • 30日の夕方5時の時点で、まだ手をつけていない品目があるとき
    →
    その品目は作るのをやめて市販品に切り替え、すでに作ったものを冷ます時間を確保します。
Preparation
Materials
  • • ごまめ(田作り用) — 30 g
  • • 大根 — 300 g
  • • さつまいも — 500 g
  • • 栗の甘露煮 — 1 瓶
  • • くちなしの実 — 1 個
  • • 鶏もも肉 — 300 g
  • • 筑前煮の野菜 — 1 式
  • • 筑前煮の調味料 — 1 式
  • • 卵 — 4 個
  • • はんぺん — 1 枚
  • • 砂糖(栗きんとん・伊達巻用) — 80 g
  • • 常備調味料 — 1 式
  • • クッキングシート — 2 枚
  • • 市販の祝い肴 — 1 式
Tools
  • • 重箱 — 1 組
  • • 鬼すだれ — 1 枚
  • • フードプロセッサー — 1 台
  • • 裏ごし器またはマッシャー — 1 個
  • • 20cm角の焼き型 — 1 個
  • • フライパン — 1 個
  • • 鍋 — 2 個
  • • バット — 3 枚
  • • おかずカップ・葉蘭(バラン) — 10 枚
Personnel
  • • 下ごしらえ担当
Steps
  1. 01
    田作りと紅白なますを作る
    大根と人参を細切りにして塩で10分置き、固く絞って甘酢に漬けます。その間に、乾いたフライパンでごまめを弱火で5〜7分、1本がポキッと折れるまで炒ります。煮立てたタレを絡めたら、クッキングシートに広げて冷まします。
    ⏱ 40 min
  2. 02
    栗きんとんを練る
    さつまいもを厚めに皮をむいて輪切りにし、水に10分さらします。くちなしの実と一緒に竹串がすっと通るまで約15分茹で、裏ごしして砂糖とシロップ大さじ3を加えます。弱火でへらの筋が残る固さまで練ってから栗を混ぜます。
    ⏱ 45 min
  3. 03
    筑前煮を煮る
    一口大に切った鶏肉と根菜・こんにゃく・前夜から戻した椎茸を油で炒め、だしと調味料を加えます。落とし蓋で20〜25分、煮汁が鍋底に少し残るまで煮て、茹でた絹さやは最後に添えます。
    ⏱ 1h
  4. 04
    はんぺん伊達巻を焼いて巻く
    はんぺん・卵・砂糖・みりんをフードプロセッサーでなめらかにし、シートを敷いた型に流して180℃のオーブンで15〜20分焼きます。竹串に何もつかなくなったら、焼き色を外側にして巻き始めに浅い切り込みを3〜4本入れます。熱いうちに鬼すだれで巻いて輪ゴムで留め、冷まします。
    ⏱ 40 min
  5. 05
    冷めた料理を重箱に詰める
    手の甲で触って冷たいことを確かめてから、かまぼこや伊達巻など形の決まったものを角から先に置きます。なますや黒豆はカップに入れ、すき間を絹さやや葉蘭で埋めます。
    ⏱ 45 min