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家庭の防災備蓄のそろえ方
by MASTER
冬の地震や大雪で停電・断水が起きると、店の水や電池はすぐ品薄になり、暖房も止まります。防災の日(9月1日)や本格的な寒さが来る前など時期を決めて、家族全員分の水・食料・トイレ・明かり・暖を一度そろえておきましょう。
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家庭の防災備蓄のそろえ方
量は「人数×日数」で決める
まず3日分をそろえ、余裕ができたら7日分に広げるのが基本です。好みではなく掛け算で決めると、買いすぎも買い忘れも防げます。
- 水:1人1日3L(飲用+調理)。4人×7日なら84Lで、2Lペットボトル42本(6本入り7ケース)です。トイレや手洗いに使う生活用水は別なので、浴槽に水を張っておくなどして確保します
- 主食:1人1日3食分。パックご飯、乾麺、カップ麺、レトルトがゆなど
- 簡易トイレ:1人1日5回分。4人×7日なら140回分
- カセットボンベ:調理と湯沸かし用に1人1週間約6本。4人×7日なら24本、4人×3日なら約10本です。カセットガスストーブで暖を取るなら、1本で2〜3時間ほどしかもたないので、使う時間÷2.5時間の本数を別枠で足します
- 使い捨てカイロ:1人1日2枚
- 乾電池:ライトやラジオに合うサイズ別に、全機器を2回入れ替えられる本数
乳幼児がいれば液体ミルクとおむつ、高齢者がいれば介護食や入れ歯用品、ペットがいればフードと水を同じ日数分足します。常備薬は最低1週間分を手元に残しておいてください。
お金と時間をかける場所
予算が限られるなら水→トイレ→明かり→暖→食料の順に優先します。食料はふだんの食品で代用できますが、トイレと明かりは代わりがききません。地震のあとは排水管が壊れていることがあるため、安全が確認できるまでは水を流さず簡易トイレを使います。初めての人がよくやるのは、長期保存の非常食セットをまとめ買いして安心し、ボンベや電池、トイレが抜けてしまうことです。
食料はローリングストック(ふだん食べる物を多めに買い、食べたら買い足す)が安上がりで、「誰も食べない非常食」の廃棄も減らせます。費用の目安は、4人3日分の水と食料で1万〜1万5千円です。コンロ、ランタン、トイレ、ボンベまで新しく買うと、4人3日分で合計3万〜5万円になります。一度に買えないなら、今月は水とトイレ、来月は明かりと暖のように分けても構いません。
重い水は通販で玄関まで届けてもらうのが経験者の近道です。マンション高層階に住んでいるなら、エレベーターが止まる前提で水を多めに見積もってください。
冬の停電ならではの落とし穴
- 石油ファンヒーターやエアコンは停電すると動きません。電気なしで使えるのは反射式の石油ストーブかカセットガスストーブです。石油ストーブなら灯油を1缶(18L)多めに置き、変質するので翌シーズンには持ち越しません
- 室内で燃焼器具を使うときは、1時間に1〜2回窓を開けて換気します。一酸化炭素警報器があればなお安心です
- カセットコンロは、ゴトクからはみ出す大きな鍋や鉄板をのせたり、2台を並べたりするとボンベが過熱して破裂する恐れがあります。暖房代わりに使うのもやめてください
- オール電化の家は調理手段がゼロになるので、カセットコンロとボンベは必須です
- 寝るときの寒さ対策は、毛布だけより寝袋とアルミシートを重ねて使うほうが体温を逃がしません
そろったかの見分け方
「明日から停電・断水が3日続いたら?」を家族で口に出して確認します。誰が水を出し、何で湯を沸かし、トイレはどこでどう済ませ、夜はどこを照らすか。全部に答えられて、その物の置き場所を家族全員が言えれば合格です。最後に一番早く切れる賞味期限・使用期限を見つけ、その月をカレンダーに入れて次の入れ替え日にします。
⏱ 3h 20m★ Easy
Target
家にある水や食料、カイロやボンベがどれだけあり、いつ期限が切れるのか誰も把握しておらず、停電したら何日しのげるのか分からない状態。
Obstacle
長期保存食をまとめ買いして満足してしまい、簡易トイレ、カセットボンベ、ライトに合うサイズの乾電池といった「使うための周辺品」が抜ける。その結果、停電の夜に食べ物はあるのに調理も用足しも照明もできなくなる。
Expectation
家族の人数×日数分の水・食料・トイレ・明かり・暖が決まった場所にそろい、期限一覧を見れば次の入れ替え日まで分かる状態。
Response Rules
- 買い出し先で水やカセットボンベが品切れだったとき→その場で通販に注文し、届くまでは洗ったポリタンクや空きペットボトルに水道水を口元まで入れて冷暗所に置き、3日ごとに入れ替える。
- 収納場所が足りず、全部が1か所に入らないとき→玄関近くに持ち出し用の1日分、台所に食料と水、寝室にライトと防寒具というように分散させ、それぞれの場所をメモに書いて冷蔵庫に貼る。
- 計算した合計金額が予算を超えたとき→水・簡易トイレ・ライトと電池を今回の購入分に残し、食料はふだんの買い物で1品ずつ多めに買い足す計画に切り替える。
Preparation
Materials
- • 飲料水 — 84 L
- • 主食・おかず — 84 食
- • 簡易トイレ(凝固剤+袋) — 140 回分
- • カセットボンベ — 24 本
- • 使い捨てカイロ — 56 枚
- • 乾電池 — 16 本
- • ポリ袋・食品用ラップ — 1 箱ずつ
Tools
- • カセットコンロ — 1 台
- • LEDランタン — 2 台
- • 電池式または手回し式ラジオ — 1 台
- • 停電時に使える暖房 — 1 台
- • 寝袋または毛布 — 4 枚
- • アルミシート(エマージェンシーシート) — 4 枚
- • 折りたたみ式給水タンク — 1 個
- • モバイルバッテリー — 1 個
- • 収納ケースとラベル用品 — 1 式
Personnel
- • 買い出しと運搬を手伝う家族
Steps
- 01家にある備蓄を全部出して数える水・食品・電池・ボンベ・カイロを床に並べ、品目ごとの数と一番早い期限を紙に書き、期限切れはその場で分けておく。⏱ 30 min
- 02人数×日数で必要量を出し、買い物リストを作る3日分か7日分かを先に決め、目安量から手持ち分を引いた差を品目ごとに書き出し、優先順位と予算を横に添える。⏱ 20 min
- 03不足分を買いそろえる店舗で約90分を見込み、電池のサイズとボンベの使用期限を確かめながら買い、重い水や大容量品は通販に回して運ぶ手間を省く。⏱ 1h 30m
- 04分けて収納し、期限ラベルを貼るケースの外側に中身と最短期限をマスキングテープで書き、玄関・台所・寝室に分散させて、置き場所をメモにまとめる。⏱ 40 min
- 05家族で試運転して置き場所を共有するカセットコンロで湯を1回沸かし、ランタンとラジオを点け、簡易トイレの使い方を説明書で確認して、家族それぞれに置き場所を言ってもらう。⏱ 20 min